CareStationJapanニュース

今観られる、介護を題材とする映画(1)「パーソナル・ソング」

今観られる、介護を題材とする映画(1)「パーソナル・ソング」

音楽療法がテーマのドキュメンタリー映画

Care Station JAPAN
今(2015年3月時点)、上映されている介護映画をいくつかご紹介していきたいと思います。
まず1本目は、サンダンス国際映画祭・ドキュメンタリー部門で観客賞を受賞した映画「パーソナル・ソング」。



主人公はひとりのソーシャル・ワーカー。iPodを使って、認知症の人に曲を聞かせることで、その曲を聴いていた当時の記憶を思い出すのではないか――。
自分の娘の名前すら忘れていた高齢者が、ある曲を聴いた途端、驚くべき反応を見せていく、そんな奇跡的な瞬間がカメラに収められています。

一例を挙げると、下記のような感じです。

メリー・ルーは一見普通の中年女性だが、初期のアルツハイマーを患っていた。日常生活に支障をきたすようになっており、夫の介護がなければ一人では 何もできない。フォークとスプーンの違いが判らない、エレベーターの上と下の区別もつかなくなっていた。自分のふがいなさと夫に対する申し訳なさで涙が止まらない。ダンは彼女の様子をつぶさに観察するうちに、彼女が孫をかわいがる様子を見て、愛情に関する脳の部分は昔と変わらず傷ついていないことに気付く。ビーチ・ボーイズ「アイ・ゲット・アラウンド」を聞いた瞬間に、彼女は満面の笑顔で、嬉しさのあまり椅子から立ち上がり、部屋中を軽快に歩き始めた。

これをきっかけにビートルズ「ヘイ・ジュード」「抱きしめたい」「ブラックバード」、ベン・E・キング「スタンド・バイ・ミー」など過去の名曲のイントロに瞬時に反応するほどに回復を見せる。彼女はうれし涙を流し、音楽によって人生の喜びを再び取り戻したのだった……。
- 「パーソナル・ソング」あらすじより
音楽という根源的なものが記憶を揺さぶり、人生の喜びを呼び覚ます。そんな祖的な記録を観るうちに、私たちが認知症をどう捉えるべきかについて考えさせられます。

その他の最新CSJ記事INTERVIEW